ブレイブ・ストーリーを読み終えた。

昨日の夜というか、夜中に。

物語が佳境となり、読み止まらず結局最後まで読んでしまった。
自らの運命を変えるべく幻界を旅するワタル。
しかし、幻界には、ワタルよりも先に来ていたミツルという「旅人」もいた。
ワタルとミツルどちらが先に運命の塔に行き着くことができるのか。
そして、幻界はどうなってしまうのか・・・。
旅を終えたワタルの歩みは?運命にどう立ち向かっていくのか?
自分の嫌な心、自分の嫌な部分と向き合ったワタルはどうなるのか?

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この小説はファンタジーと言えるのか?
リアルな現実世界の描写。そして、物語の中心となっている主題。
どれもが生々しい。
そして、読了後の爽快感のなさ。
ミツルのこと。カオリのこと。ワタルのこと。ワタルの家族のこと。
その事に思いを馳せるとき、悲しい気分となる。
さらに、現世へと帰ったワタルは幻界のことを忘れてしまう。
幻界のこと。幻界で出会った人々のこと。幻界での出来事。
すべてが消えてしまう。たとえ、ワタル自身の内的な成長の糧となっていたとしても、忘れてしまうなんて、悲しすぎる。

ホビットの冒険、指輪物語、ゲド戦記、ナルニア国物語といった純粋なファンタジー小説と比べると、この小説は純粋なファンタジーとは言い難い。ナルニア国物語も、現実世界から出かけていくが、リアルな現実世界を描いている点でブレイブ・ストーリーは異なっている。とはいえ、魔法、勇者の剣、ヒトとは異なった種族がでてくるので、ファンタジー小説といえば、ファンタジー小説である。
ワタルが体験した現実世界の描写、そして、幻界という架空世界の場面設定。このような融合を描き切る作者は、日本では宮部みゆきぐらいしか出来ないだろう。
この本は、自分の嫌な部分も含めて「自分である」。その事に気づかせてくれる。
しかし、爽やかな読了感が感じられない(重たさが残る)という点で悩んだ末B+に。
読み応えのある一冊には違いないのだが・・・。
アニメ化され、7/8から公開されるらしいが、
どういった作品になっていることやら。
posted by book-love at 23:22|
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