2006年09月28日

パイロット・イン・コマンド(B+)


パイロット・イン・コマンド
著者名:内田幹樹(著)
出版社:新潮社
出版年:2006.08
ISBN :4101160449



初めての作家の作品を読む。
なんとなく、本屋さんに行き、あらたなジャンルの面白そうな本はないかなぁと思い手に取る。

いわゆる「空モノ小説」。
ロンドン発成田行きのニッポンインター202便。乗客137名、乗務員14名(内パイロット3名)を乗せた飛行機がヒースロー空港を飛び立った。

特殊旅客(護送される国際犯罪者)、トラブルパッセンジャー、飛行機好きの少年など様々な人を日本へと連れて行くために。

飛行中、様々な事件が起こる。トラブルパッセンジャーからのクレーム、ライフベストがゴミ箱の中に捨てられているなどなど。そして、エンジンの炎上。副操縦士のみでこの問題を乗り切ることが出来、無事着陸することができるのか・・・。

著者は、元パイロットなので、飛行機の操縦、航空会社の内情などをわかりやすく描いているが、伏線の描き方がいまひとつ。物語の最初は、様々な登場人物が次々と登場するが、場面転換が早すぎるために、ついていきづらい。

また、この小話(CAがアメリカ人乗客と遊びに行きレイプされたとか)は必要だったのかと思われるような部分があったり、最後には、副操縦士とCAがいい感じになるのだが、思っていた人物ではなかったり・・・。

しかし、内容は面白い。この分野(空モノ)での今後を期待したい。

その後・・・
posted by book-love at 22:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 書庫&私的評価

2006年09月20日

犬と話をつけるには(A+)


犬と話をつけるには
著者名:多和田悟(著)
出版社:文藝春秋
出版年:2006.06
ISBN :4166605089



ある方に勧められてこの本を購入。
盲導犬クイールの訓練士である著者が家庭での犬の「しつけ」について記した本。

まずは、犬を知るための五原則について語る。
@犬は明日のことは考えない。
A犬は後悔しない。
B犬はほめられるのが好き。
C犬は楽しませてくれる人が好きである。
D犬にはそれぞれ個性がある。

それぞれに、実例が述べられ、わかりやすい。著者は「犬」について記すが、これは、「夫婦」について、「子育て」についても当てはまる内容。

著者は、青山学院大学を中退し盲導犬の訓練士となる。詳しくは第2章に記されるが、著者が訓練士になったころ、犬に「調教」を施していたという。しかし、それまでの「調教」に疑問をもち、犬の個性にあった「訓練」を行うようになる。それまでは、盲導犬になる犬は8割だったそうだが、いまでは3割から4割ほど。著者は、犬の個性に合わすとそれぐらいが適切だという。様々な出会いの中で、訓練士としての「いま」がある。

そして、それを支えてきたのは、キリスト教の信仰であると語る。

わたしの人生の勝者は、私しかいない。著者の経験と信仰から言える言葉。

勝ち組、負け組社会と言われる中、自分の人生を生きる勇気が与えられた。

久しぶりにいい本と出会った。
posted by book-love at 13:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 書庫&私的評価

2006年09月13日

春風の太刀(A)


春風の太刀
著者名:鈴木英治(著)
出版社:双葉社
出版年:2006.08
ISBN :4575662518



口入屋用心棒シリーズの第5弾。
お気に入りのシリーズの最新刊。

駿州沼里の藩内騒動がもとで江戸に出てきた湯瀬直之進。
宿敵である殺し屋倉田佐之助との死闘の末、互いが深手を負う。
佐之助は、直之進の妻であった千勢のもとで養生する(ここがドラマ)。
また、直之進は日頃から世話になっている口入屋の米田屋一家の献身的な看病によって一命をとりとめることができた。

ようやく、外出もできるようになったころ、町道場の師範代をしている琢之介からの依頼をうけ、弥五郎と稽古を行う。ちかごろめきめきと力をつけていた弥五郎だったが、直之進の前では赤子のよう。剣の奥深さをしる(次巻以降の伏線か?)。

そのような折り、米田屋の長女おあきから、亭主の甚八の素行調査を依頼される。しかし、調査にあたろうとしたとき、甚八の水死体があがる。甚八は殺されたのか、事故だったのか・・・。直之進の調査が始まる。

佐之助との勝負の行方。千勢との関係。直之進の今後は?。気になるところが一杯。次巻以降が楽しみなシリーズ。
posted by book-love at 20:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 書庫&私的評価

2006年09月11日

ぼくらの七日間戦争(A)


ぼくらの七日間戦争
著者名:宗田理(著)
出版社:角川書店
出版年:1985.04
ISBN :4041602017



中学生の頃、宗田理の「ぼくらシリーズ」にはまった。
その後、大学生となり、「ぼくらシリーズ」から卒業。引っ越しと同時に、古本屋さんへ持って行く。結構な数の「ぼくら」があったのに、古本屋さんに一言。この手の本は買い取りできませんと。63896

そんなこんなな思い出のある本を、久しぶりに読みたくなり購入。当時と同じぐらいの面白さを感じることができるかなぁなんて期待をしていた。

小説は、「ぼくら」が解放区で過ごした七日間を記す形で進んでいく。

1日目。1学期が終わった「ぼくら」。しかし、誰ひとりとして男子生徒たちが家に帰ってこない。親たちは、何があったのかと心配になる。怪電話。ミニFM局で「ぼくら」が解放区をつくったことが知らされる。時を同じくして、「ぼくら」のメンバーのひとり柿沼が誘拐される

2日目。学校の先生、親たちが集まり、対策を協議。説得にあたる。しかし、失敗。なぜ、このようなことが起こったのか。学校の先生、親たちは首をひねる。

3日目。「ぼくら」をサポートするクラスの女の子たち。保健の先生。トランシーバーや盗聴器を使い、親たちの様子を「ぼくら」に教えてくれる。「ぼくら」と女の子たち。力を合わせて誘拐事件解決にあたる。

4日目。柿沼は暗号の天才。柿沼からの手紙をもとに、「ぼくら」は暗号を解く。そして、女の子達の協力により、閉じこめられているアパートを探し出す。そして・・・。柿沼も「ぼくら」と同じく解放区へ。

5日目。校長をはじめ3人の先生達が解放区の中へ。そこは、さまざまな「しかけ」が施されていた。迷路、落とし穴・・・。とうとう、校長達は悲鳴をあげ、解放区の外へ。

6日目。天下り、票の取りまとめ、談合。「ぼくら」のミニFM局からはとんでもない内容が放送される。もちろん、「ぼくら」の仕業。「玉すだれ」という料亭での会合を盗聴し、放送したのだ。盗聴者は体育教師の「酒井」のせいにして。それも、保健の先生を守るため。その夜、解放区の屋上から仕掛け花火が。

7日目。警官隊の突入。しかし、「ぼくら」の姿はどこにもなかった・・・

改めて読み返してみると、様々なメッセージが詰まった本。学校の課題図書には選ばれないだろうなぁ。

それにしても、いまの若い世代には、何かに抵抗する/対抗する力がないように思う。それは、学校教育の成果63912

この歳になって読み、また、色々と考えさせられた。
posted by book-love at 17:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 書庫&私的評価

2006年09月09日

無刀(密命シリーズ15弾)(B)


無刀
著者名:佐伯泰英(著)
出版社:祥伝社
出版年:2006.09
ISBN :4396333099



仕事の本とは異なり、好きな作家のシリーズ本。
すぐに読み終わってしまった・・・。

密命シリーズの第15弾。最新刊である。佐伯時代小説1000万部突破記念作品と帯に記してあった。

前作では、二女の結衣が尾張藩の手にかかり、連れ出されてしまう。そのことを知った金杉親子は、結衣を助けようと手を合わせて立ち向かう。そして、結衣を無事助けることができ終わる。

今回は、その続き。大和柳生に滞在することとなった金杉惣三郎と結衣。結衣の救出を助けてくれた、柳生家の懇願を受け、しばらく剣客として逗留することになる。

親子で剣術指導をする。評判が評判を読み、次々と近隣の諸藩から稽古願いが舞い込む。そのため、「柳生大稽古」を開催することに。

しかし、その中に尾張の刺客が潜み、惣三郎と清之助の命をねらっている・・・。
二人の行方は、そして、大稽古は無事終了するのか・・・。

結局、江戸に帰ることなく15巻は終わる。早くも16巻が気になるところ。
また、今回は、長女のみわと昇平の恋の行方にも注目!

今後の展開が気になる。
posted by book-love at 00:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 書庫&私的評価

2006年09月06日

少子高齢化も安心!幼老統合ケア(C+)


少子高齢化も安心!幼老統合ケア
著者名:幼老統合ケア研究会(編集)
出版社:黎明書房
出版年:2006.06
ISBN :4654076077



仕事の関係で中身を見ずに、本の題名でこの本を購入。
「少子高齢化も安心!」とあるので、「幼」の立場から書いてあるのかと思えば、中心は高齢者福祉。高齢者にとって、幼児との交わりがいかに大切かということが中心。「幼」の側からの立場は簡単。多世代交流が良い。これだけ。

「幼」の立場も、幼稚園ではなく保育園。福祉と福祉のかねあいだからこそ、幼老統合ケアがやりやすいのだろう。教育と福祉だと、この本のような幼老統合ということは難しいのではないか。

第1章 幼老統合ケアのすすめ:論文形式で記され、幼老統合ケアの良さが述べられる。
第2章 先進事例から見る多様な取り組みとその効果:NPO法人などの取り組みが紹介される。
第3章 幼老統合ケアを行うためのQ&A:幼老統合ケアを行うための問答集。
第4章 資料編:各地域で幼老統合ケアを行っている施設の紹介、参考図書の紹介。

幼老統合ケアの良さは、この本を通じてよく分かった。いいことばかり記されている。しかし、良いことばかりではないはず。財政面での問題、運営上の問題、スタッフの問題など、様々な問題があり、それらを乗り越えてそれぞれの施設があるはず。そのことにもふれてもらいたかった。

とはいえ、国の財政措置の問題もあるだろうし、管轄官庁の問題もあるだろう。

「幼」は文科省と厚労省、「老」は厚労省。縦割り行政のままだと、なかなか、幼老統合ケアは進まないだろう。国の今後の施策に期待したい。
posted by book-love at 20:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 書庫&私的評価

2006年09月02日

購入記録

仕事が忙しく、じっくりと本を読む機会がなかなかとれない63896

けれども、外出中に本を買ったりということで、ストレス発散63907

ブログプロフィールで書籍購入記録とつけたものの、いままで一度も記事を書いたことがなかったので、今回初めて記録を書いてみる。

1.パイロット・イン・コマンド    内田幹樹  新潮文庫(空(そら)もの)
2.ぼくらの七日間戦争  宗田 理  角川文庫(懐かしさで)
3.無刀         佐伯泰英  祥伝社(お気に入り)
4.続・御書物同心日記  出久根達郎 講談社文庫(お気に入り)
5.御書物同心日記(虫姫) 出久根達郎 講談社文庫(お気に入り)
6.安政五年の大脱走   五十嵐貴久 幻冬舎文庫(チャレンジ)
7.照柿 上       高村 薫  講談社文庫(シリーズもの)
8.照柿 下       高村 薫  講談社文庫(シリーズもの)

これらの本以前に、買った本があるので、ブログ更新はそちらから。まだ、本があるとは知りつつ新しい本がでるとついつい手が出てしまう。妻に怒られそう・・・63897
posted by book-love at 17:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記